年金の運用について 運用失敗で大損失?!
2016年1月某日、「年金の運用損失が21兆円」という驚きの情報がネットを中心に日本中を駆け巡りました。
後々、この情報は発信者の勘違いだという事が判明したのですが2016年に入ってから多額の年金運用の損失がでているのは事実なのです。
では何故このような情報が出回り、多くの国民が信じきってしまったのでしょうか。それは日本国の年金運用方法に関係があります。
現在、年金はGPIFという独立行政法人によって運用されています。
運用額は約135兆円で運用の構成割合は国内債権が35%、国内株式が25%、外国債券が15%、外国株式が25%となっています。
運用方法を簡単に説明すると「株価が上がる」「為替が円安に進む」事で運用益はプラスになります。
もちろん日本の株価が上がっている時は世界の株価も上がっている事が多いので外国株式も運用しているので上がっている時はどんどん運用益は増えていきます。実際に安倍政権が始まりアベノミクスという株価が上がった2014年は15兆円以上の運用益がでたのです。
2016年1月の年金運用
2016年は1月から中国経済の悪化などの理由で年初め19000円あった日経平均株価も安値で16000円を割り込む場面もありました。
そのため年金運用損失が21兆円と言われても誰も疑わなかったかったのです。
21兆円というのは2015年1月に政府が年間で想定される損失の最高額だったのが誤解を招いて世にでまわってしまったようです。
1月29日現在、株価は17500まで戻していますが2016年の年金運用益はマイナスである事に間違いはありません。果たして私たち現役世代が年金を受給する頃には株価は現在よりも上がっているのでしょうか、下がっているのでしょうか。
我々国民の財産とも言える年金ですので上手な運用をお願いしたいですね。
2016年1月30日時点での情報ですので内容が変わっている可能性もあります。